洲本市五色認定こども園(仮称)着工しました。
2025/05/18
洲本市の五色地域で進行中の「(仮称)洲本市五色認定こども園」プロジェクトに、協力事務所として設計・監理という立場で携わっています。
このプロジェクトは、五色地域にあった既存の5つの保育園が統合され、新たなこども園として生まれ変わるという、地域にとっても子どもたちにとっても大きな一歩となるものです。少子化という社会状況や施設の老朽化が進む中で、これからの地域の未来、そして子どもたちの健やかな成長を支える場として、新しいこども園の建設が進められています。
子どもたちの「居場所」と多様な経験をデザインする
私たちがこのこども園の設計で大切にしたのは、子どもたちが主体的に多様な経験をし、安心して過ごせる「居場所」を豊富につくることです。そこで中心的な考え方として掲げたのが、**「小さな場所と大きな場所」**というコンセプトです。
これは、一人ひとりの子どもが「自分の居場所」と感じられるパーソナルな空間(小さな場所)と、みんなで集まり、多様な交流が生まれる開放的な空間(大きな場所)を建物の中に共存させ、それらが有機的に繋がるようにデザインするという考え方です。
具体的には、このコンセプトを以下の3つの要素に落とし込みました。
【屋根】小さな屋根の集まりが大きな一体感を生む外観 各保育室の屋根を、あえて一つずつ分かれたようにデザインしました。これにより、子どもたちは自分のクラスの屋根を見て「ここが私たちの部屋だ!」という、自分の場所であるという感覚や愛着を持つことができます。同時に、それらの小さな屋根が集まって一つの大きな建物に見えるようにすることで、建物全体としてのまとまりや、みんながこの一つの園舎で過ごしているという一体感も感じられるようにしました。
【園庭】「自分たちの庭」と「みんなの庭」 各年齢の保育室の前には、クラス専用の小さな園庭を計画しています。ここでは、そのクラスの子どもたちが安心して、先生やお友達とじっくり遊びに取り組むことができます。一方、建物の西側に全体で使える大きな園庭も計画しました。すべり台などの遊具があったり、広いスペースで走り回ったりと、学年を問わず多くの子どもたちが一緒に多様な遊びを楽しめる、開放的な「みんなの庭」です。このように、遊び方や交流の広さに応じて異なるスケールの庭を用意しました。
【スペース】多様な「居場所」と、それらをつなぐ豊かな空間 建物の中にも、様々な「場所」を用意しました。落ち着いて過ごせる保育室や絵本に親しめる図書スペースは、子どもたちにとってホッとできる「小さな居場所」です。一方、園舎の中心にある遊戯室は、みんなで集まって活動する賑やかな「大きな場所」となります。さらに、それらの場所をつなぐ廊下やデッキスペースも、ただの移動空間ではなく、外の気配を感じながら歩ける縁側のような外廊下や、広いデッキスペースなど、子どもたちが思い思いに過ごせる多様な「中間的な場所」として設計しました。「小さな場所」と「大きな場所」、そしてそれらをつなぐ様々な空間を経験することで、子どもたちの発見や学び、遊びの可能性が広がることを目指しています。
未来を担う子どもたちのために
この認定こども園が、子どもたちにとって毎日通うのが楽しくて仕方ない、そして将来「私の通っていたこども園!」と自慢したくなるような、笑顔あふれる場所になることを願っています。
現在、工事は順調に進んでいます。監理者として、設計の意図がしっかりと形になるよう、また地域の未来を担う子どもたちが安全に楽しく過ごせる場所が実現できるよう、最後まで尽力していきます。
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Fstudio
兵庫県洲本市本町6-3-9
電話番号 : 0799-38-6297
FAX番号 : 0799-38-6297
淡路島で幅広い設計を実施
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