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淡路島の住宅「土地を継ぐ家」地方の暮らしについて

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淡路島の住宅「土地を継ぐ家」地方の暮らしについて

淡路島の住宅「土地を継ぐ家」地方の暮らしについて

2024/06/23

今回は建築設計とは少し離れるのだけれど、地方の暮らしについて、Uターンして暮らしているなかで考えたことについて。

 

家族のかたち

地方だからというよりも実家暮らしということで、核家族でない暮らしの大切さを実感する。子育てを両親だけでしなくていいのは実作業的視点だけれど、祖父母が近くにいることで子どもの成長にいい影響を与えることは間違いない。おじいちゃん、おばあちゃんからかけてもらえる声や包容力は親には生み出せないし、一緒に住んでいることで非常に大切なことを子どもたちが得ている。家族の人数が多いことはいいことだと思う。
ただ、それには弱点もあるのかもしれない。人数が多いと家族の変化の可能性も多い、最大数の時のために住まいを準備することは大きくなりすぎるし、エネルギーも多く使う。かつての農村部の暮らしなどは比較的大きな家で大きな家族で暮らしていたのかもしれない、現代の暮らしはエネルギーを多く使うこともあるので、その時その時に暮らし方を最適化できる住まいがあるべきである。

 

離れと母屋

地方によくあると言ってしまっていいのかわからないが、私の実家には生まれたときから「離れ」があった。前の記事で解体のことについて書いた建物である。「離れ」は一般的な意味通り母屋とは別建物で母屋に付属する生活をする部分であった。かつては、両親の寝室があり、阪神・淡路大震災時は母屋が全壊したので離れが家族の生活の場となり、子供世代が家を離れてから下宿生が寝泊まりしていた時期もある。このように母屋と離れがそれぞれ更新されながら時代時代の暮らしを作っていった経緯がある。
現代の住宅の多くは敷地に一つの建物ということも多いと思うし、建築基準法の原則がそれである。私が暮らしてきた実家のように母屋と離れがある暮らしはもう少ないのかもしれないけれど、その土地で暮らしをつないでいくことを考えると、一つの建物でなく、2つ(複数)の建物で暮らしをつないでいくということに合理性やメリットがあるように思えてくる。昔と今の暮らしは違ってきていて当然なのだが、そうした変化を前提としても、根源的に有用な暮らしの知恵と考えてもいいのかもしれない。

 

更新する暮らし

実家暮らしにUターンしてきてから、暮らしの更新の大切さを実感する。
まず考えるのは、子どもたちが大きくなってこの場所に残る可能性は低い。親としての考えは、家を出て自分で暮らしてほしいということもあるのだが、自分がそうであったように進学や就職で土地を離れる可能性は都会に比べて高いのは事実だと思う。
両親と一緒に暮らしているが、近い将来の家族構成はどうなるかわからない。冷静に考えて両親が高齢になるほど、変化の可能性は高まる。
こうした変化に対応できる暮らしとして、母屋に加えて離れがある暮らしを考えたい。

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